久々に藤子・F・不二雄の「T・Pぼん」という漫画を読んでいます。ドラえもんのようなメジャーではない藤子・F・不二雄の漫画ので知っている人は少ないと思いますけど。
T・Pぼん(1) (中公文庫コミック版) [ 藤子・F・不二雄 ]
メジャーではない漫画ですけど、個人的にはドラえもんよりも面白く、面白さ度から言えば藤子・F・不二雄先生の代表作と言っても過言ではないです。
どんな漫画かというと、一言で言えばタイムマシンの漫画。主人公並平凡(ぼん)が、ひょんなことからタイムパトロールの隊員となって、全世界・全時代の不幸にも命を落としてしまった人間を救助に行くといった内容。
タイムマシンを扱ったSF漫画ということで、タイムマシンのあるあるを活かしたちょっと不思議なストーリー。ドラえもんのタイムマシンを使った回やバック・トゥー・ザ・フューチャーみたいな感じですね。
連載は少年ワールド、コミックトムという漫画雑誌。コミックトムは覚えてますが、少年ワールドはまったく記憶なし。かなりマイナーな雑誌に掲載されていました。そりゃ、知らん人多いはず。
特に、ピラミッド建設をテーマにした「ピラミッドの秘密」、ドラキュラのモデルになったワラキアのヴラド公をテーマにした「ドラキュラの館」、鉄器を世界で初めてつくった民族、ヒッタイト帝国をテーマとした「鉄の町の秘密」なんかは歴史の勉強にもなるし、史実とフィクションがうまく融合され、めちゃ面白いです。
ちなみに並平凡は、リーム・ストリームという女の子のタイムパトロール隊員と一緒に行動するんですが、このリーム・ストリームの住んでいる時代は2016年の世界。久々読んだのが今年の2016年で、「T・Pぼん」を読んでいた子供の頃の当時、2016年と聞いてずーっと未来のこととして読んでいたんやろうなぁと、まるで少年時代からタイムマシンに乗って2016年にやって来たような気分になりました。
「T・Pぼん」は、今は「藤子・F・不二雄大全集」なんかで読めます。残念ながらKindleの電子書籍にはなっていないみたい。早く電子書籍として販売してくれんかな。
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