こちらも結局、最後まで読んでいなかった漫画「MONSTER」。大ヒットした漫画「YAWARA!」や「20世紀少年」でお馴染みの浦沢直樹氏の作品です。
なぜかふいに「MONSTER」を最後まで読んでなかったなと思い出し、今回1巻から読み直し、ついに完読。
MONSTERは「小学館漫画賞青年一般部門」と「手塚治虫文化賞マンガ大賞」を受賞した名作
「MOSTER」は、1999年に「第46回 小学館漫画賞青年一般部門」、2000年に「第3回 手塚治虫文化賞マンガ大賞」を受賞した名作漫画です。
連載は、ビッグコミックスピリッツでかと思っていましたが、ビッグコミックオリジナルでの連載でした。
連載は1994年から2001年。単行本は全18巻。
アニメ化もされていたんですね。それは知らんかった。
MONSTERのあらすじ
「MOSTER」の主人公は日本人天才外科医のDr.テンマこと天馬賢三。裏の主人公は、殺人鬼の少年、ヨハン。
銃弾で頭を撃たれ重症の幼いヨハンが病院に運ばれてきて、テンマがヨハンを助けたことから物語は動き出します。
テンマは、ヨハンの命を救うため、院長の命令を無視してオペを執刀。それが院長の不興を買い、テンマは出世コースから転落。
その後、院長や外科部長らの殺害事件が発生し、入院中のヨハンとヨハンの双子の妹が失踪。
約10年後、テンマの前にヨハンが現れ、ヨハンはテンマの患者のユンケルスを射殺し、過去の殺人を告白。
テンマは殺人犯の濡れ衣を着せられ、ドイツ国内を逃亡。殺人鬼を助けてしまった負い目を感じたテンマは、逃亡しながらヨハンを追い続けます。
舞台はベルリンの壁が壊された後の西ヨーロッパと東ヨーロッパ
MONSTERの舞台はベルリンの壁が壊された後の話。
旧東ドイツの孤児院では子供を虐待・洗脳。そこで誕生したのがモンスターの殺人鬼ヨハンという設定。
実際にあった話をもとにしたのか、まったくのフィクションなのかはわかりません。
でも冷戦時代の東ヨーロッパは、西側へ情報を遮断していたので、そんな恐ろしい話はあったのかもしれないですね。
ただ旧東ドイツの孤児院で行われていた子供の虐待・洗脳は何の目的だったのかがよくわかりませんでした。
ヨハンを支持する人間たちもたくさんいたのですが、この人間たちも何が目的でヨハンを支持していたのかがよくわかりませんでした。
この辺は繊細な話なので、ふわっと描かれたのでしょうか?
まとめ
「MONSTER」を知ってから、20年以上経ってようやく完読することができました。
20年以上も前のまんがですがまったく古臭いことはなく、サスペンス漫画としてあっという間に読み終わることができました。
ただ全体的に核心のところがぼかされていて消化不良の感じ。もう1回読んだらしっくりくるのかな?
でも、このボヤッとした描写が逆に色々とイマジネーションが膨らむので、この漫画のテーマらしくて良いのかも。
【懐かしの漫画】
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