昭和漫画の歴史も興味深い「フイチン再見!」

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村上もとかの「JIN -仁-」を読み終わり、村上もとかのお次の作品を読んでみようと探していたところ「フイチン再見!(ツァイツェン!)」という漫画を発見!

 

フイチン再見!

 

こんな漫画があったことは今まで全く知らず、期待なしで暇つぶしとして読み始めたところ、めちゃくちゃハマってしまいました。

 

長谷川町子とか手塚治虫とか、ちばてつやや赤塚不二夫とか、昭和初期から活躍した漫画家が色々と登場して実に興味深い漫画でした。

 



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主人公は「フイチンさん」の作者である女性漫画家上田としこ

「フイチン再見!」の主人公は、上田としこという女性漫画家。この漫画のタイトルにもなっている「フイチンさん」という漫画の作者です。

 

上田としこさんは初めて聞いた漫画家だったのですが、実は漫画の父が手塚治虫ならば漫画の母は上田としこというほど有名な漫画家らしい。

 

上田とそこさんの代表作である「フイチンさん」の連載は、1957年1月から1962年3月まで(少女クラブで連載)。昔すぎてそりゃ知らんわ。

 

でも「フイチンさん」は連載当時は結構な話題の人気作品だったらしいです。

 

上田としこが育った満州国ハルピンからの引き揚げの回は必見

上田としこさんは、戦時前・戦時中は家族で当時の満州国のハルピンで育ちました。一時期は日本で漫画の勉強をしてましたが。

 

戦時中に家族がいるハルピンに帰国。当然、日本は戦争に負けたので家族でハルピンから引き揚げることに。

 

第二次世界大戦の終戦時に、満州国から引き揚げるときの過酷さは少しだけテレビで知ったり、本で読んだりしたことはありますが、漫画で読んだことは初めて。

 

満州から引き揚げる日本人の悲惨さや過酷さがかなりリアルに描かれています。

 

上田としこさんの父親は帰国の途中で中国共産党軍に捕らわれ処刑されます。満州国発展のため日本人ばかりでなく中国人やロシア人のために尽くした人であったにもかかわらず、日本軍に加担したという罪だったようです。

 

敗戦時には理不尽な罪で処刑された民間の日本人も多かったんでしょうね。

 

上田としこの後輩漫画家が次々登場

「フイチン再見!」の後半では、上田としこさんの後輩になる著名な漫画家が次々に登場します。

 

赤塚不二夫や石ノ森章太郎、ちばてつや、望月あきら、ベルサイユのばらの池田理代子などは上田としこから見たら若僧。

 

あの手塚治虫が上田としこを慕っていたということから、上田としこという漫画家がどれだけ偉大な漫画家というのがわかります。

当時は次々に新しい手法の漫画が生まれていました。劇画と呼ばれる漫画もこれくらいに誕生。

 

漫画の神様と呼ばれた手塚治虫さえ古い時代遅れの漫画家と言われはじめ、手塚治虫はずいぶんと悩んだようです。

 

悩める手塚治虫は上田としこにその悩みを相談。上田としこと話したことによって自信を取り戻し、あの手塚漫画の代表作と言える「ブラックジャック」で見事に復活したとのこと。

 

漫画の神様の手塚治虫の命の恩人が上田としこというわけ。

 

手塚治虫が劇画の登場で悩みを抱えていたのは知っていましたが救ったのが上田としこという女性漫画家だったとは初めて知りました。

 

ある分野を極めたトップはトップで悩みは出るもんだし、悩みを相談できる尊敬する先輩がいたのは幸せであると思います。

 

まとめ

「まんが道」という藤子不二雄Aの漫画等で昭和初期~中期の日本漫画の歴史はある程度知っていましたが、今回、上田としこという女性漫画家の話で別の角度から日本の漫画の歴史を知ることができました。

 

漫画ファンとしてはその点でも興味深い話でした。

 

日本漫画を知る上で、上田としこの代表作の「フイチンさん」は是非とも読むべき漫画でしょう。

 

 

 

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