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テニスは頭脳が9割(田中信弥)読んだ感想と今後取り組んでみたいこと

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テニスは頭脳が9割 新装版 あなたのテニスが進化する120の哲学」のタイトルに惹かれて、読んでみました。内容は想像していた内容とは違ったものの、参考になる話がたくさん書かれてました。

 

テニスは頭脳が9割 新装版 あなたのテニスが進化する120の哲学

 

やっぱりテニスは奥が深いスポーツですよね。

 

 

著者の田中信弥さんは、日本ランキング7位まで到達した元プロのテニスプレーヤー。伊達公子のコーチを経て、日本代表コーチ、オリンピック強化スタッフ、日本テニス協会強化副委員長も務めた方。

 

選手としてもコーチとしても実績があるので内容には説得力があります。

 

内容的には技術や細かな戦術的なことはほとんどなく、試合に対する考え方とか心構え、今後上達するためのテニスの哲学、精神論が書かれてました。テニスの奥儀って感じでしょうか。

 

試合での戦術的なことを多く知りたかったので想像していたものと違ったのですが、自分の今後のテニスの考え方、向き合い方の点で大いに役に立つと思いました。

 

身体能力は落ちる一方の年齢に達しているので、こういったテニス哲学は今後重要でしょう。

テニスは頭脳が9割を読んでで覚えておきたいところ

それでは「テニスは頭脳が9割」を読んで気になった内容をピックアップ。今後の自分のテニスに取り入れていきたいと思います。

 

抜けるパッシングショットを打つ秘訣

テニスで相手に前に出てこられると思わずミスしてポイントを取られてしまう人は多いと思います。

パッシングショットで抜くコツは、対戦相手が止まった瞬間打つと良いそうです。人間は動きが止まると再び動き出すのに時間がかかるし、迷いも出るのが理由。これが抜ける理論とのこと。

対戦相手の動きを見る余裕がない人は、一呼吸おいて打つのがポイントとのこと。

相手がネットに出てきても焦らず対処しましょう。焦ったら負けということですね。

 

チャンスボールを見逃さないコツ

相手に攻められてばかりでチャンスボールがまったく来ないと思っている人は、いいボールを打った後にコートの中へ一歩入ってチャンスボールに備えていないことが原因なのだとか。

いいボールを打った後は、返球が浅くなることが多いので、コートの中に一歩入ってポジションを変えることが重要とのこと。

確かに、ポジショニングがいつまでも後ろだといつまでたってもチャンスボールは来ませんし(ホントは来ているのにチャンスボールになってない)、浅いのが来ても良いポジションで打てないのでミスにも繋がります。

 

ファーストセットを取った者の勝率は90%以上

これも納得ですね。ファーストセットを取ると精神的に楽ですからね。

草トーなどの1セットマッチのときは、初めの3ゲームを取った者が90%以上勝つとのこと。試合の序盤から動けるようにコンディションを整え、気を引き締めて試合に挑み、相手の調子が上がってくる前に試合を終わらせるってことでしょうか。特に第一試合目は油断大敵です。

 

試合中は30秒以上プレーを続けないようにプレーする

疲れの原因となる乳酸は、30秒以内の運動では溜まらないそうです。草トーの試合は決勝終了まで一日に何試合も行うことが多いので、なるべく疲れが出ないように、ワンポイントを30秒以内で終わらせるようにプレーを組み立てる必要があるようです。

なかなか難しいですけど、優位になるようなショットゲーム中早めに打ち、速攻でポイント取るのが理想ですね。

 

テニスの流れについて

テニスをやっている人は経験あると思いますが、テニスには流れというのがあります。流れを味方につけると、あれよあれよでポイントが取れていきます。

でもこの「流れ」ってわかりにくいですよね。
「テニスは頭脳が9割」の本によると、テニスの「流れ」には基本的に3つあるそうです。

  1. 流れをつくりだす
  2. つくり出した流れを維持する
  3. 相手に持っていかれた流れを取り戻す

 

流れを作り出すためには、まず1ポイント取ること。流れを維持するためには3ポイント連続で取ること。相手に流れを持っていかれた場合は、早めにポイントを取って連続でポイントを取ること。

単に1ポイントに執着するのではなく、流れを自分に呼び込むことができれば、ゲームも取れるし、試合にも勝てるようになるそうです。

 

ミスショットを減らすコツ

テニスでミスショットが多くて負けてしまう人は、ミスショットを減らさないと勝てません。ミスショットを減らすコツは、1ゲーム内のミスショットの数を自分で決めてしまうこと。攻めるときはミスショット2つまで、守るときはミスショット1つまで等。

ミスショットの数を決めておくことで、ミスをしてしまった時の気持ちの整理がつきやすくなり、負のイメージから起こる連続のミスショットを止めることができる効果が期待できるそうです。

これは目から鱗でした。

確かにミスショットの数をあらかじめ決めておくと、無茶なショットも減って、余計なポイントを相手に与えることが少なくなりそうです。

 

プレッシャーを軽減する方法

過度なプレッシャーは思うようなショットが打てなくなったり、ミスが増えてしまいます。できればプレッシャーは最小限に抑えたい。

「テニスは頭脳が9割」の本によると、

究極的にプレッシャーを減らす方法のひとつは、対戦相手により大きなプレッシャーをかけること。つまり、

「私もプレッシャーを感じているが、相手はもっと感じている!」

この状況を生み出せばいいのです。

 

相手にプレッシャーをかけれるのはプレー中だけじゃないとのこと。「考えてみてください」と書かれてましたが・・・、う~ん、難しいけど考えてみよう・・・。

ちなみに、筆者の例が書かれてました。

 

試合中は打ち方に意識を向けないこと

試合中、思うように打てなくて打ち方に意識がいく人は多いと思います。練習通りに打つのはどんな人でも難しいので、試合中打ち方に意識が向くのはNGとのこと。「この状態で勝つために何をすればいいのか」ということに意識を向け、この質問に答え続けることで試合に勝てるようになるとのこと。

確かに試合中に打ち方ばっかり気にしても、良いことはあんまりない。今後、試合中に打ち方に意識を向けるのはやめとこ。

 

ミスをいつまでも引きずらない方法

ミスしてしまうとどうしてもミスを引きずって、更にミスをしてしまうってことは皆さん体験多いと思います。

ミスをいつまでも引きずらないと言われてもね・・・。

「テニスは頭脳が9割」の本によると、

この悪循環を断ち切る方法は、次の通り。

①バックフェンスの後ろに、想像上のもうひとりのあなたを、映画監督として配置する(リアルに想像すること)

②現実のあなたがコート上でミスをしたら、バックフェンスの後ろにいる映画監督であるあなたが「カァ~ット!」と大きな声で叫ぶ(心の中で叫べばOK)

これであなたのミスはリセット完了。新たな気持ちで次のプレーに向かえば、「ミスがミスを呼ぶ」という状態にはなりにくくなるのです。

 

ホントにこれでミスした気持ちを次のプレーに持ち込まないんでしょうかね。半信半疑ではありますが、覚えておいて実際の試合で使ってみます。

 

悪い流れを断ち切る方法

試合が始まって、ずっと相手の流れで試合が進んでいっているとこの悪い流れを早く断ち切りたいですよね。

でもすぐに自分の流れに変えたいと思いすぎるのはNGとのこと。イーブンにできればOKくらいの気持ちが丁度良いそうです。思いが強すぎると自滅してしまう可能性があるとのことです。

 

「テニスは頭脳が9割」を読んだまとめ

「テニスは頭脳が9割」では上達のコツが全部で120項目もあります。ストロークとかボレーなどの打ち方の技術的なことはまったくありません。そういった打ち方の技術を学びたいという人には不向きな本です。

反面、テニスの考え方や哲学的なことがぎっしりと詰まっているので、ある程度テニスの技術は習得したけど試合に勝てないとか、今伸び悩んでいるというプレイヤーに最適な本でしょう。もちろん、初心者のうちにこういった考え方を知っておくと、今後のテニスの上達も速いこと間違いないはず。

 

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