シングルスにしろダブルスにしろ、テニスはサービスキープが基本。サービスキープの確率が上がればテニスの試合の勝率が上がるのは間違いなし。
でも草トーレベルの素人ではなかなか試合でサービスキープが難しかったりします。
それはサービスの打ち方やコースの打ち方のみを考えていて、その次、またその次のラリーのことを考えていないからかもしれません。
丸山淳一氏著の「テニスの戦い方」によると、テニスの男子プロはラリーの7本目で必ずポイントが取れるように組み立てているとのことです。
テニスの戦い方 [7本目までに決着をつける攻撃] (マルチアングル戦術図解)
自分の今出来る技術を駆使して、サービスから7本目でポイントを取れるように組み立てるのが試合で勝つ肝ということです。
7本目までに仕留めないとサービスの優位性は保てない
シングルスの場合、サービスの優位性を保てるのはラリー7本目まで。7本目以降はリターン側とイーブンになりやすいため、主導権争いが新たに始まります。
サービスの優位性を活かすために、できれば3本目、4本目、最高でも7回目で決めたいところです。
ファーストサービスとセカンドサービスでは戦術が違う
一般的なテニスの試合では、ファーストサービスではリターン側は攻撃的なリターンをする確率は低いです。
セカンドサービスでは、サービスブレークを狙ってくるのでリターン側は厳しいリターンを返そうとします。
よって、プレイヤーのサーブ力にもよりますが、ファーストサービスとセカンドサービスでは戦術を微妙に変える必要があります。
ファーストサービスの狙う場所は、ワイド、ショートワイド、ボディ、センターの4箇所。リターナーに的を絞らせないため、この4箇所に散らすように打ちます。
セカンドサービスはスピードが落ちるため深さが重要となります。
危険ゾーンは、相手のフォアハンドの浅い場所。叩かれて主導権が相手に移ってしまいます。ブレークポイントは15-40のケース以外はアドサイドとなるため、アドサイドのセカンドサービスは超重要です。狙い場所はワイド、センター、ボディの深いところ。
セカンドサービスでもコースと深さを打ち分ける練習が必要ですね。
サービスからの展開
上手いテニスプレーヤーでも走りながらのショットは精度が落ちます。サービスで相手を崩し、2本目もコースを狙って走らせる。相手を走らせるように組み立てれば7本目でポイントを決めることができるでしょう。
組み立てのコースには、浅いクロスや深いクロス、ストレートなどを打ち分ける必要があります。
またスライスショットやドロップショットを織り交ぜて相手のペースを崩すショットも必要。
緩急、コースなどを打ち分けて組み立てれるショットを意識して、実践に使えるように、日々の練習を行うことが大事です。
その浅いチャンスボール、前に出さされているのかも
テニスの試合で浅いボールが来てチャンス!と思いアプローチを打って、ネットにつく場面はないですか?
アプローチで前に出ると、相手はコースを読んでいて、パッシングショットやロブでポイントを取られて、ああ~あ残念ということも。
実は相手は前におびき出そうと狙った浅いボールかもしれません。
そんな戦略もあるということです。
サイド側の浅いボールはダウン・ザ・ラインへアプローチすることが多く、クロスに打たれるのはまれ。またネットのサイドはネットが高いためスピードが落ちます。
相手はこれを狙っているということ。
アプローチを打った後はクロスを意識してネットの中央よりに詰めるため、相手は逆を突いてダウン・ザ・ラインに打ってくるため、ポイントを取るというわけ。
チャンスではなかったということですね。
まとめ
テニスの試合に勝つには技術的なショットやパワーも必要ですが、戦略・戦術もより重要です。
テニスの草トーの試合では、パワー、技術的には上なのに、格下と思われるプレイヤーにコロッと負けている場面を何度も見てます。自分も然り。
見た目、弱いプレーヤーが勝てるのは、戦略、戦術がしっかりしているのだと思われます。
試合で戦略、戦術を意識するようになると、テニスのショットの精度を上げようと、シンドイ練習も楽しくなること間違いなしです!
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