池井戸潤の空飛ぶタイヤ、モデルは三菱自動車リコール隠し事件?

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お正月ということで、休みのうちになんか小説1冊読んでみようということで、ドラマ「陸王」が面白すぎたことから、池井戸潤氏の小説を読むことにした。

空飛ぶタイヤ

白羽の矢が当たったのが、「空飛ぶタイヤ」。



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タイトルからして、三菱自動車リコール隠し事件がモデルであろうことは明白。作中のホープ自動車イコール三菱自動車。三菱自動車リコール隠し事件が衝撃的なニュースで、その後の企業のコンプライアンスに多大な影響を与えた一つといっても過言ではないでしょう。なので、興味があったのも、数ある池井戸潤の作品の中からこの本を選んだ一つの理由。

ちなみに、三菱自動車リコール隠し事件とは・・・

三菱リコール隠し事件(みつびしリコールかくしじけん)とは、2000年(平成12年)7月に発覚した三菱自動車工業(以下、三菱自工)の乗用車部門およびトラック・バス部門(通称:三菱ふそう、現:三菱ふそうトラック・バス)による、大規模なリコール隠し事件をいう。

その後も、2004年(平成16年)にトラック・バス部門の更なるリコール隠しが発覚。乗用車部門も再調査され、国土交通省によると、2000年(平成12年)時点の調査が不十分だったことが判明した。これが決定打となって、三菱自工・三菱ふそうはユーザーの信頼を失い販売台数が激減、当時筆頭株主であったダイムラー・クライスラー(現:ダイムラーAG)から資本提携を打ち切られるなど、深刻な経営不振、廃業の危機に陥ることとなったが、その後三菱グループ(三菱重工業・三菱商事・三菱東京UFJ銀行)による様々な救済を受け、倒産の危機を脱した。

ウィキペディア 三菱リコール隠しより

リコール隠しても、世間の信頼を無くすだけで、いいことは一つもないのは誰でも普通に想像できるでしょうに、なんで大企業の三菱が!?ってのが当時の自分の印象。

小説の内容は・・・

赤松運送のトラックがタイヤ脱落事故を起こし、死傷事故に。実は、大企業ホープ自動車のトラックの部品の欠陥である疑いが・・・。といった感じ。

読み始めは・・・ムムムム、この先面白いのか?と心配になってしまいましたが、読み進めるうちにやめられなくなってしまっていた。

大企業v.s.中小企業、銀行v.s.中小企業の構図は、さすが池井戸潤の小説。理不尽な大企業と銀行の動向には憤慨させられ、最後はスカッと!池井戸潤小説の真骨頂ですね。存分に楽しめさせてもらいました。

作者の池井戸潤氏は、三菱自動車リコール隠しを十分に取材されたのだと思いますが、大企業がどうしてリコールを隠したのか、この小説を読んでなんとなく納得できた。出世競争というか派閥というか、いわゆる大企業病ってやつですね。昭和初期なら、なんとかなったのでしょうけど、この時代に世間に対してそんな対応ではジ・エンドです。

そういえば、後で知ったんですが、2018年6月には映画が公開されるようで。「空飛ぶタイヤ」が池井戸潤原作初の映画化らしい。意外!